研究開発職Ｙさんが長年の研究開発職で培って得た知識と経験で世の精力剤や滋養強壮のサプリメントを評価します。
精力剤（せいりょくざい）とは、主に更年期以降における男性を対象とした性機能増強のための薬剤及び一般食品の俗称。大きく分けて医薬品に類されるものと、それ以外の食品（サプリメント、健康食品や清涼飲料水など）がある。女性を対象としたものもあるが、ここでは特別な場合を除き、とりわけ更年期以降の男性を対象とした精力剤について言及するものとする。精力剤パッケージ（包装）は、卑猥な文句や図柄が露骨に表現されていることだ多く、購入者の意欲をそそる意匠となっている。ただし、これは特に制限の設けられていないサプリメントや清涼飲料水含む食品に限られているものである。対して、医薬品の場合は薬事法第66条第3項において、「わいせつにわたる文書又は図画を用いてはならない」とされているため、その基準に適合した図柄にとどめられている。
精力剤の成分メカニズムは大きく分けて加齢、ストレス、喫煙習慣などによって血流が停滞したとき、末梢血管、とりわけ陰部に血流を促進させるためのものや、同様にストレスやミネラル不足による性ホルモン分泌抑制、あるいは産生物質不足により生じた精力減退に対して性ホルモン分泌を促進させるもの、また滋養強壮、疲労回復を目的とし、間接的に精力促進、増強を謳ったものなどがある。
精力剤は精力減退を改善するために使用されています。ただし、精力剤は性生活の改善だけを目的としているのではなく体全体の疲労回復や体力増強にも非常に効果があります。精力剤の原料としてよく使用されているのは、ニンニクや高麗ニンジンなどの植物由来のもの、マムシやスッポンなどの動物由来のものに分類されますが、いずれも天然原料である事が特徴となっています。これに対して、バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED治療薬は性生活の改善に特化して製造された物です。ED治療薬は、トータルでの健康増進には有効ではありませんが、勃起不全の改善や勃起維持時間を長期化する事に対しては著しい効果を発揮します。何よりも即効性があるという事が特徴となっています。天然原料から製造した精力剤とは違いED治療薬は効果を蓄積させることはできません。成分が体外に排出されてしまうと効果は消失してしまいます。ED治療薬は長期的に継続して使用しても精力増強効果は増加しないので、特徴を認識した上で使用する必要があります。
・精力剤の分類
１、【強精剤】
男性ホルモン（テストステロン）を外部から直接取り入れることができる精力剤です。副作用もあり、病院の処方箋なしに手に入れることは不可能です。ネットでの購入や市販で売られている強精剤はかなり危険ですので注意しましょう。また、ホルモン剤として販売されている事もあります。
２、【強壮剤】
精力（性欲）や勃起力などを改善するために、多くの滋養強壮効果がある栄養素を含んだ精力剤です。人間の内臓機能を向上させ、根本的に精力や勃起力の改善を図る精力剤です。副作用もなく、精力剤として販売されている栄養ドリンクや精力系サプリメントの商品のほとんどが強壮剤です。
３、【勃起薬】
精力剤の中で勃起力や持続力に長けている商品が勃起薬になります。薬局やドラッグストアでは漢方系勃起薬のことをまとめて勃起薬と表記しています。ネット上ではED治療薬も含めて勃起薬と表記している場合もありますが、厳密に勃起薬とＥＤ治療薬は違います。
４、【ED治療薬】
勃起薬の一種であり、代表的な商品に「バイアグラ」があります。ED治療薬は血管拡張作用によって勃起を促すED治療に処方される薬です。精力や性欲をアップさせる効果は全くありません。また、飲み続けても精力や勃起力が治るわけではありません。
・精力アップ！「強精剤」って何？
20〜30代前半までの男性はよくストレスで精力ダウンを感じています。そんな方には精力アップの精力剤である「強精剤」を勧めします。強精剤は精力すなわち興奮といった効果に繋がり、勃起力、感じやすさ、射精時の快感といった性行為を楽しむ為の精力剤といった効果があり、男性ホルモンに働きかけますので若いのに性欲がない方にお勧めです。20〜30代の男性が使用して効果を感じる精力剤の多くは「強精剤」の事が多いそうです。強壮剤と強精剤を併用している男性も多く、ある程度の期間は強壮剤を飲み続け、性行為をする日だけ強精剤を飲むといった使用方法が最も効果的だとも言われています。また、強精剤には塗り薬やジェルといった商品があり、精力を高めると共に、早漏の対策としても効果が見られる商品もあります。
注意！強精剤より強壮剤を購入する人が増えています！！
強精剤＝男性ホルモンそのもの。男性ホルモンそのものを服用することは大きなリスクを伴います。特に、体が健康な男性が服用すると、逆に男性ホルモンを低下させてしまう恐れがあり、精子の生成量が減ってしまう可能性すらあります。精力の低下、勃起力の低下で悩んでいるのであれば、まず初めに使うべきは強精剤よりも強壮剤です。もともと強精剤（男性ホルモン）は医師の判断がなければ処方されないものです。最近の医療では強精剤を処方されるよりもED治療薬を処方される方が多くなってきているのが現実です。ネットで販売してある強精剤を購入する際は危険ですのでお気を付けください。
・滋養強壮！「強壮剤」って「強精剤」と何が違うの？
滋養強壮剤は漢方系のサイトやドラッグストアなんかではよく聞く言葉だと思います。「滋養」というのは体に栄養をとること、「強壮」は体が元気に丈夫になることです。滋養強壮というのは体に栄養を取り入れて丈夫な体を作るということです。滋養強壮という言葉に「剤」が付き、”体に栄養を取り入れて丈夫な体を作るための薬”が滋養強壮剤です。強壮剤＝滋養強壮剤です。世間的に言えば精力剤＝強壮剤という認識です。多くの人が強壮剤を精力剤と認識して購入しています。30代後半になったら精力ダウンが始まります。「強壮剤」と呼ばれる精力剤は精力アップだけでなく疲労回復など滋養強壮効果も期待できます。その方に滋養強壮の精力剤をお勧めします。
・勃起力アップ！勃起薬はED治療薬ではない！！
勃起薬は、勃起に目立った効果があり、その効果が現れるまでの時間が早いというのが特徴です。勃起薬はED治療薬（バイアグラ、レビトラ、シアリス）ではありません。ネット上では勃起薬とED治療薬を混同しているのが見受けられますが、全く異なるものです。そもそも、勃起薬とED治療薬は勃起効果の仕組みが違います。勃起は性的刺激による現象であり、性的刺激を受けると陰茎の神経や血管の内皮からNO（一酸化窒素）が放出されます。すると血管を広げるcGMPという物質が産出され、血流が促されて勃起の開始・維持ができます。ところが、動脈硬化によって血管内皮が傷んでしまうとNOの放出が十分でなくなるため、cGMPも少なくなる。結果として勃起に障害が生じてしまう。その上、cGMPはPDE5という酵素に分解されて消えていく物質なのです。PDE5阻害剤は、このPDE5の働きを阻止することでcGMPを長持ちさせて勃起を助けます。ED治療薬の中にPDE5阻害薬であるシルデナフィル（バイアグラ）という局所血流量を広げさせる成分があり、結果として男性機能障害（ED）の治療薬になっています。
勃起薬は生殖器官や機能を高めるための成分により、精力（性欲）増加→勃起効果という流れで勃起力を高めたり、勃起の持続時間を長くしています。勃起薬には勃起だけではなく、精力・性欲をアップさせる効果もあります。勃起薬は男性の生殖器官に栄養を与えて生殖機能そのものを高めることで勃起効果が現れます。生殖機能が高まるっていう事は精力（性欲）もアップするので、勃起薬には精力と勃起力のどちらにも効果が現れるんです。一方、ED治療薬は生殖器官の機能を高める成分は一切含まれていません。ED治療薬は勃起はするが精力・性欲は高まりません。
勃起で悩む人の多くがセックス本番中の中折れです。「本番中に元気がなくなってしまう…」、「本番になると勃ちが悪い…」などの悩みの人はED治療薬よりも勃起薬の方で十分です。
ED治療薬→勃起不能者に対して短時間の一過性勃起効果。服用後の精力回復や勃起力回復には効果無し。
勃起薬→勃起不能者に効果は無い。勃起力の減退を改善。精力・性欲・勃起の向上に効果有り。
注意！偽造ED治療薬がインターネット通信販売を通じて購入可能な場合が多く、世界的に勃起薬の偽物の流通が横行しており社会問題になっております。流通量は正規処方量をはるかに上回り、一説では、その流通量は正規品の2.5倍以上に上ると言われています。実際に、偽物を服用した事による健康被害、死亡例や入院例が認められており、
そのほとんどは、インターネットを利用した個人輸入代行によって通販、購入したものとされています。勃起の悩みは、非常にプライバシー性が高く、医療機関に相談しにくいこともあり、インターネット通販という匿名性の高い偽物ビジネスが成長し、
正規の受診形態による勃起治療薬の処方量を凌駕している状況が生まれています。